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羽伏浦の法界衆
戦後まもない頃、山番のおじいさんに聞いた話です。
沖ん山を廻って、羽伏の海岸に出て一服していた。天気は梅雨時でもあり曇り模様でどんよりした日でした。
ボンヤリと沖の方を見ていると、渚から丘の方に向かって歩いて来る人がいます。
自分の方に向かって来るようだが、顔がはっきりしない。
蓑をかぶっているようだが、四、五間先で立ち止まったので「ヤーイ」と声をかけたが返事が無い。
すると瞬きする間に海の向こうに消えてしまいました。
爺さんは、これは海の法界衆だと言い、明くる日に線香と団子をその場所の祀ったそうです。
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